私、まるひろは
飯能の自家焙煎珈琲屋 Café BROWNのマスターであり
飯能で活動している混声合唱団”結”の団長であり
2人のかわいい娘の父であります。


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珈琲の危機

まるひろ


親ばかな内容は、一旦休止して。
すこし真面目な話をしましょう。

先日、珈琲を飲む一人としてこんな本を読みました。
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コーヒー危機―作られる貧困
フェアトレードとしてよく耳にするのは、チョコレートと珈琲だと思います。
ですが、本などで”珈琲豆の産地の写真”などを見ると写っている人は
皆ニコニコ顔をしており、世の中のフェアトレードの多さと写真のギャップが
不思議でならず、この本を読んでみました。

原文は2002年にオックスファム・インターナショナルというNGOが出したレポートです。
(オックスファム・インターナショナル:第2次世界大戦中、1941年にギリシャがドイツ軍
に占領され、連合軍の海上封鎖のなかで起こった飢餓からギリシャ国民を救うために、
1942年初夏にイギリスではじまった飢餓救済委員会運動のなかで、同年10月に大学町
オックスフォードで組織された「オックスフォード飢餓救済委員会」が今日のオックスファム
の母体となった。本書 P96より引用)

そして、この本はその団体のレポートを日本フェアトレード委員会が翻訳したものです。

元がレポートですので、本というより論文に近く、要約や国際コーヒー機関、
世界銀行、国連貿易開発会議、生産国政府、消費国政府、消費者、投資家
に対してまでの行動提案まで書かれています。

多少訳文が読み辛い部分もありますが、その危機を感じるには十分だと思いました。


全文の中でも、特に驚いたのが第2章”危機の原因”の中で上げられていた価格の推移。
オックスファムのウガンダでの調査の中で以下のようなコメントがありました。

「カンバラのシュラトンホテルでは、コーヒーが一杯60セント、欧州では
その倍はする。いったい何が起きているのか見当も付つかない。何で、農民が
1kgあたり8セントで売っているキボコ(現地の未処理豆の呼称)が、
スプーン一杯で60セントになるんだ?」

ここだけ読むと、中間マージンなども考えられると思いますが、
実際は大手インスタントコーヒーメーカーの工場で価格が16倍も
跳ね上がっているという報告も書かかれており、大手インスタント
コーヒー会社のネスレのインスタントコーヒー・ビジネスの利益率は30%
とも言われているそうです。

まあ、それでも大手の利益がいくらあろうとソレはいいですよ。
問題は、農民の生活は1kg 8セントのキボコで成り立っているか?
という事ですが・・・・もちろん成り立っていません。

原価すら割っているそうです。

・・・・

ここでは、これ以上記載しませんが、この本には想像以上に悲惨な生産国の
状況や、その原因なども大変分かりやすく書かれていました。
レポートは最後に、2002年の時点で
「(状況を打開する為の活動も)来年が正念場だろう」とも書かれていました。

今、その状況はどうなっているんでしょうか?

ICO(国際コーヒー機関)が発表しているニューヨーク・ロンドン先物価格などを
総合したIOC複合価格は、2001年に比べて2012年には4倍近く上がっております。
また10年前よりも、フェアトレードはかなり認知されてきた気がしますが・・・。

後日、もう少し調べてみたいと思います。
by buinnX | 2012-12-11 11:42 | まるひろ と車椅子 | Comments(0)
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